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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第8章 蒼炎乱舞※死柄木


「…お前相変わらず何だったなぁ。」

「何だ、君か。」

夜合流したのは、ホークスと同じ年の公安ヒーローだった。

どうせ、ホークスから色々聞いているのだろう。

「あまり派手にやるなよ。」

ゆらの特性を知っている為、牽制を兼ねてゆらに言った。

「…今日は1、2人でいい、ピークを仮免に持っていきたいから。」

まぁ、馴染みの方が、阿吽の呼吸があるのでやり易い。

しばらく2人は、ビルの上から繁華街を眺めている。

ゴールデンタイムの繁華街は、人も多く犯罪も多い。

車のライトと、街の灯りだけで、夜でも十分明るく繁華街を見渡せる。

ザワザワした人混みの中で、微かな異変を探す。

「っ!おい…。」

公安ヒーローが、異変を察知した瞬間、既にゆらはビルを飛び降りていた。

昼間より夜の方が、神経が研ぎ澄まされる。

雑居の人混みの中で、50メートル先の微かな異変。

引ったくりの被害者が、被害を確認した瞬間には、ゆらは空から降って来て、その犯人を捕まえた。

訳も分からずに、自分が急に地面に倒れている。

ギリッと締め込む鎖に、やっと犯人は自分が捕まったのだと理解する。

「……………。」

電光石火のゆらの動きに、公安ヒーローは唖然としてその光景を見るしか出来なかった。

「…馬鹿野郎…。」

そう呟くと、すぐにゆらの元に向かった。

あくまで公安ヒーローの影に隠れて活動をしなければいけないのに、表立ってヴィランを捕まえに行った。

「…おい…。」

ゆらに手を伸ばした時に、振り返ったゆらの目を見て、固まった。

「…遅いね…私の前に居ると思ってた。」
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