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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第2章 蒼炎を喰む※荼毘


ゆらの呼吸が整うのも待たずに、すぐにまた男の唇がゆらに触れる。

今度は入って来た舌に、自分の舌を絡ませた。

繋がれていない方の手で、男の顔に触れた。

ザラっとした皮膚の感触も、愛おしく撫でられる。

すぐ分かった。

自分の昂りを抑えるのにしたかった行動は、コレなんだと。

「…はぁ、お兄さん…名前教えて…。」

ゆらは男の唇をペロッと舐めながら聞いた。

「…荼毘…。」

荼毘から名前を聞けて、ゆらは嬉しそうに笑った。

「荼毘…私はゆら…。」

そう言って今度は、自分から荼毘に唇を付ける。

唇を喰むように、蒼炎を飲み込むように、ゆらは夢中になって荼毘にキスをする。

「…どうした?いくら喰っても満足出来ない顔してるな。」

荼毘はゆらの顎を掴んで、顔を覗き込むと、紅潮している顔に、消化しきれない情欲の色を見つける。

荼毘の言う通り、触れてキスをするだけでは、この昂りは治らない。

「…荼毘、どうすればいいの?」

ゆらが懇願するように、潤んだ目で荼毘を見た。

荼毘はそのゆらを見て、目を顰めた。

(はっ、どうかしてるな、こんなガキの体に…。)

自分の下半身がまだ子供のゆらに反応してると気がつく。

荼毘は唇を離すと、そのままゆらの首に食いついた。

舌を這わせると、ゆらの肩が跳ねて、荼毘を掴む力が強くなる。

「お前は喰われたいんだよ、俺に。」

荼毘はそう言うと、ゆらの服の下から手を入れて、ゆらの胸を掴んだ。

荼毘に触られると、それだけで背筋がゾクゾクした。
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