• テキストサイズ

約束の景色

第2章 3対3


「あ゛ぁ゛!!!」

そこへ日向くんの大きな声。
みんながびっくりして一斉に日向くんを見た。
「こんなに暗いじゃん!すっごい遅くなっちゃった。一ノ瀬さん家どっち方面?一人だと危ないから」
〇〇方面だよ、というと日向くんも影山くんも逆方面らしかった。
「大丈夫!子供じゃないし一人でも帰れるから・・」と言っても納得してくれない。
明日が試合って事もあっていつもより遅くまで残りすぎた。

「あ、あの・・・俺たちそっち方面だから途中まで一緒だよ」
月島くんの隣にいた山口くんが小さく答えた。
「山口、余計なこというなよ」って言葉も聞こえてきた。

とりあえず月島と山口が途中まで一ノ瀬と帰るということで話がまとまる。

「一ノ瀬さんに変なことすんなよ!」と言って日向くんは自転車で走り抜けていく。影山くんも走り去っていった。

あれだけ日向くんたちと気まずいやり取りをしていたので一緒に帰るの大丈夫かな?と不安だったけど、山口くんがたくさん話しかけてくれた。
月島くんは山口くんの横を静かに歩いている。
一緒についてきたこと怒ってるのだろうか?

月島とは途中で別れ、山口とそのまま歩いていく一ノ瀬。二人の話は尽きることがなかった。
そんな二人の後姿を見て「王様もさっきのチビも・・・無駄にアツい奴ってイライラする。それに、一ノ瀬があいつらと一緒だったのもなんかイラつく」とイライラする月島がいた。
/ 336ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp