
第45章 代表決定戦! vs青葉城西① 【復活】

メインアリーナでの公式ウォームアップが始まった
緊張しながらコートに足を踏み出す。
反対側のコートには青葉城西高校
応援席には相変わらず大勢の応援団、そして会場内には女の子たちの歓声が響き渡る。
なんか・・・前回よりも女の子の人数が増えた気がする??
「女子多くないか?」
「相変わらず凄いな」
「「「及川さーん!頑張ってー!」」」
上の景色に見とれていたら青葉城西側からボールが転がってくる。
「すみません。ボール取って・・」
「!! 危ない!」
転がるボールを拾おうとした時、それと同時にもう1つボールが飛んできた。
バシッ!
岩泉さんが止めてくれた。
「大丈夫か?」
「すみません!ありがとうございます」
お前ら周り気をつけろよって言いながら自分のコート側にボールを投げる。
「岩泉さん!さっきの試合すごかったです!」
「えっ」
「3枚ブロック相手に真っ向勝負!!ブロックの腕の間ズバーン!って打ち抜いたやつです!」
いま思い出してもあれは凄かった!
ビックリした顔でまじまじとこっちを見たあと、ブハッと吹き出す。
「これから戦う相手のモチベーション上げてどうすんだよ?」
「あっ!?えっと・・・す、すみません」
そうだ、倒さなきゃいけない相手なんだからもっと気を引き締めないと。本当にポンコツだ・・・
「一ノ瀬ってやっぱり良いやつだよな。ありがとう」
笑顔で青葉城西側のコートに戻っていく。
公式ウォームアップが終了した。
午後は滝ノ上さんも来てくれるって言ってたし、人数が増えるの心強い。
「一ノ瀬!」
2階へ向かおうとしていたところを影山くんに呼び止められた。
どうしたんだろう・・・忘れ物?何かあったかな?
振り返ると影山くんの横には日向くんが立っている。
「これから大王様たちと戦う・・・でもおれたちが絶対勝つ!」
「今度は及川さんを倒す!」
二人が拳を突き出す。
私も急いで駆け寄ってそこに加わった。
「勝つぞ!」
「「「ウェイ!」」」
「おいおい、3人だけで盛り上がるなよ。俺たちもいるだろ?」
苦笑いして大地先輩がこっちを見る
試合前にもみんなはやるけど
「一ノ瀬も含めて1回やっとくか!全員集合!」
大地先輩の掛け声でみんなが集まってきた。烏養コーチや武田先生も来てくれる
「前回の俺たちを超える!いくぞ!」
「「「うおっしゃあああ」」」
