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約束の景色

第45章 代表決定戦! vs青葉城西① 【復活】


試合開始の笛が鳴った。
「くあーっ。いきなり及川君のサーブかよ!?」
「そんなに凄いんだ?」
「まさに”大砲”」
大王様のサーブを初めて見た冴子さんの驚く声が隣から聞こえてきた。
ボールは凄い音を立てて烏野コートへ飛んでいく
でも・・・大地先輩が上げた!
「!! 大地先輩ナイスレシーブ!!」
上げたボールはネットを超えた。青葉城西の選手がボールを叩く。
影山くんがなんとか拾ったボールを西谷先輩が繋いだ!
「(バックゾーンから踏み切ってのリベロのジャンプトス!そうなると決めるのは・・・)」
旭先輩のバックアタックが決まる。
「「「ナイスキー!!!」」」
「すっごーい!」


「1発、日向に速攻決めてほしいとこだな。日向と影山には拭いきれない1本があるから・・」
「あぁ・・・頼むぞ!」
ソワソワしながら滝ノ上さんと嶋田さんがコートを見下ろす。
「(日向くんまだボールに触ってない・・・・)」
みんなあれは記憶に残ってる。
インハイ最後の景色。
「(あれを、払拭したい!)」
手すりを掴む手にも力が入った。

青葉城西のスパイクを月島くんがキルブロック!
「「「ナイスブロック!!」」」
月島くんすごい!社会人の人たち相手でも負けてなかったもんね!

岩泉さんのスパイクを大地先輩が上げた。
「(日向くんにチャンス来た!)」
でも力んでしまったのかブロックにつかまる。
「(二人とも頑張れ!!!)」
隣でバタバタする日向くんを影山くんが蹴り上げた。
「(日向くんも影山くんも落ち着いて~落ち着いて~)」
もう一回ボールが上がった。
「(みんな待ってる。日向くんたちがあの記憶を乗り越えていくのを・・・)」

「「「(あの絶望の1本をブッ壊せ!!!)」」」

二人の速攻がドシャットで止められたあの日から、ぶつかったり、別々で練習したり、夏合宿で新しい速攻も出来るようになって・・・
本当に色々なことを日向くんと影山くんは乗り越えてきた。
頑張る二人の背中、ずっとそばで見てきた!

「(いけぇーー!)」

ついに日向くんの速攻が決まった!
前回の悪い記憶を吹き飛ばすような力強いスパイク!決めた二人が喜びの声を上げる。
応援する私たちも一際大きな声が出た。
「「「ナイスキー!!!」」」
もう前の彼らとは違う!
ついに日向くんと影山くんが復活した!
ここから新生・烏野のスタートだ
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