
第44章 代表決定戦! 伊達工業vs青葉城西 【鼓舞】

戻ってくると試合は第2セットに突入していた。
依然として青葉城西がリードしている。
みんなに作ってきたドリンクを渡す。
1列目に座る日向くん、影山くん、田中先輩、西谷先輩はほほをパンパンに膨らませていた。
そんな4人を大地先輩が心配そうに見る
「お前ら!あんま食いすぎんなよ!?」
月島くんにドリンクを渡したあと、隣に座る。
「伊達工さんの鉄壁すごいね!セッターの人もすごく大きい!青根さんたちと同じくらい?」
「新兵器の大型セッターだって」
「新兵器!大型セッター!!??」
すごい異名がついてる。ものすごく強そうだ。
3枚ブロックで大王様をドシャットで止める。
「青葉城西と伊達工の試合どんな感じ?どっちが勝ちそう?」
山口くんも戻ってきた。隣に座ったのでドリンクを渡す。
「(表情がものすごくキリッ!としてる)」
きっと烏養コーチと話して気合入ったのかな
「伊達工のブロックすげー!でけー!!」
「あれはデカいから凄いってワケじゃないよ。上手いんだよ」
「伊達工のブロックって、本当に鉄の壁に見えてこない?二人くっつくとガシャーンってもっと大きな壁に見える」
「・・・言われたら見えるかも」
青根さんたち、そして大型セッターの3人がくっつくとまるで城壁。とても高い壁。
「ツッキーもさ、もっとブロック上手くなったらあの壁出せるようになるのかな?もしそうなったら・・・
”蝉取ったよー!”って見せに行って”持って来るな”ってキルブロックとかされちゃうのかな」
山口くんに言われて壁を出す月島くんを想像する・・・なんか出せそうな気がしてきた。
二人青ざめた顔して月島くんを見る。
「君たちが何考えてるのか知らないけど、バカなことだっていうのは分かるよ」
青葉城西のマッチポイント
岩泉さんに対して伊達工業はブロック3枚
「腕のど真ん中抜いた!?」
「真っ向勝負だったね」
自分よりも高い3枚の壁相手に、岩泉さんは正面から勝負を挑んで・・・そして勝った。
「すごいなぁ・・・」
大王様と岩泉さん率いる青葉城西が、次うちと戦う相手になるんだ。
「次の相手決まったな。よし!俺たちも移動するぞ」
大地先輩の掛け声でみんなが腰を上げる。
コートを見下ろせば大王様たちがいる。
インハイ予選で戦った、ファイナルセットまでいった相手。
「(次は負けません!)」
大王様に強くなった烏野を見てもらおう!
