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約束の景色

第33章 2回目合宿 最後の夜


「あいつ、この一週間で一年分のコミュニケーション取ったんじゃないか?帰ったら当分引きこもりそうだな」
笑いながら黒尾さんが隣に座った。

「みなちゃん、1週間お疲れ様。疲れたろ?」
「私より黒尾さんたちの方がずっと動いてたから。お疲れ様です!
それに月島くんのこともありがとうございました。
あれからずっと木兎さんたちの練習に参加してましたね」

黒尾さんたちに話を聞きに行った翌日から、第3体育館に毎日自主練にやってきていた月島くん。
参加しているというよりは木兎さんと黒尾さんが「来なければ迎えにいくから」と脅してたのだが。
それでも月島くんは自分から毎日やってきた。

「ツッキーはひねくれてて面白いし、からかいたくなるよな。
それにこっちの体育館に早く来たい理由もちゃんとあるみたいだしな?」
そう言ってニヤっと楽しそうに笑う黒尾さん。
なんか黒尾さんと月島くんって似てる気がする!
「黒尾さんと相性良いのかもしれませんね?」


隣で楽しそうに笑う一ノ瀬を見ていると気持ちが落ち着く。
「・・・烏野のやつらが本当に羨ましくなるよ」
「?」
「元気で一生懸命なマネージャーがいつも自分のそばで応援してくれてるんだ。そんな環境じゃ、みんなのやる気も違ってくるだろ?」
そう言って、大きな手で一ノ瀬の頭を優しくなでる。
「(あのツッキーだって変わり始めた。やっぱりこの子がそばにいてくれるって心強いよな)」


「黒尾さんはいつもほめ過ぎです!でも・・そうだったら嬉しいなぁ」
気持ちよさそうに目を細めて笑った。
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