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約束の景色

第22章 東京合宿 ”安定” と ”進化”


「みなさんお疲れ様でした!
明日から3日間体育館の点検作業が入るので部活はなしです。インハイ予選から休み無しでしたので、まずは体を休めて下さい」
長距離運転で武田先生の表情は疲れ切ってる。
いつも本当にありがとうございます・・・
「「「お疲れさまでした」」」

「影山・・・トス上げてくれよ」
日向くんがネットの準備を始めた。
声をかけられた影山くんがボールを取りに行く。
「一ノ瀬、ボール出しお願いしてもいい?」
影山の頭上に山なりに投げて、と言われる
「うん!分かった」

何度も挑戦するが影山くんのトスに日向くんが合わない。
床には空振りしたボールがたまっていく。
「もう帰るぞ」
「! もう一回っ!」
「この出来るかわかんねえ攻撃を繰り返すより、他にやること山ほどあるだろ!」
「でもおれは、この速攻が通用しなきゃコートにいる意味がなくなる・・・!」
「俺がブロックに捕まんないトスを上げてやる!」
「それじゃあ おれは上手くなれないままだ!」
「っ!」
言い合いから取っ組み合いになっていく
ぶつかりあう二人

「(あ!ダメ・・止めなきゃ・・)」

これからまた合宿あるし、試合だってある。
今大事な時期なのに怪我したらダメ!
とっさに二人の間に入ろうとした・・・けどそれを田中先輩に止められる。
「お前が行ったら危ない。俺に任せとけ!」

体育館から聞こえる騒ぎを聞いた田中先輩が駆けつけてくれた。
先輩からの重たい1発で二人がやっと止まる。
「二人とも少し頭冷やせ。・・・影山!途中まで一ノ瀬送ってけよ!」
日向は家遠いんだから早く帰れ!と背中を叩いて急いで追い出した。
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