第1章 プロローグ
傑「うちの娘を誑かす男はどいつかな?嫁にやるには早すぎるし、私より強くなければ許し難いな」
悟「いい男だからしょうがないって!僕、最強なんだから…おいっ!呪霊出すなよ!」
傑「覚悟はできているんだろうな?」
そうして大喧嘩になった。
恵「なんであんな変な奴が好きなの?」
と聞かれた。変な奴とは思ったことないけど…
ありのまま伝えた。傑さんのためだと。そしたら少しホッとしたような顔になった。
恵「だったら俺でもいいじゃん。同じ歳だし。」
そう言ってくれた。私の本心を知ってるのは恵くんだけだった。
その後、傑さんは悟さんと私が2人きりにならないように、徹底的にマークしていた。つみきちゃんがいる時じゃないと遊びに行かせてもらえなかったし、必ずななちゃんかみみちゃんも一緒だった。ちょっと過保護。何度も言い聞かせられた。悟とは2人きりにならないように、あんまり目を合わせちゃいけない、悟は変態だと。高校生になった今も守れと言われる。教師と生徒なんだから無理だよ。
悟「ねぇ、まだ避けるつもり?婚約者でしょ?僕たち」
すっごいニヤニヤしてるじゃん。それに婚約者って…子どもの頃の話なのに、すっごいいじってくるんだよね、悟さん。
『だって傑さんに怒られるのやだもん。それに何年前の話してるんですか!』
誰かに聞かれたら勘違いされちゃう。
悟「僕は楓のこと可愛いし大事に思ってるから!保護者にだけちゃんと話つけといてよね〜♡」
…本当に話が通じない。顔はいいのに勿体無いんだよなぁ…
『じゃあ、もう行きますね。私、怒られたくないんで』
悟「ちょっと本気にしてくれてもよくない?たった10歳ちょっとしか離れてないんだし、許容範囲でしょ?」
もう無視して行こう。これが担任だもんな…めんどくさいことこの上ない。
『ちなみに、寮はどっち?』
やっぱりわからなくなった。他のことは割と人並みなんだけど…結局寮まで悟さんに送ってもらった。