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呪術師の恋〜アオハル〜【呪術廻戦】

第1章 プロローグ



夏油side

ある時精神病棟に監禁されている女の子を保護した。菜々子や美々子の学年が一つ下にあたる女の子。

呪霊に対して強い憎しみを持っている。
祓い方を知らなくとも、低級呪霊を寄せ付けないほどの呪力で自らを守っていた。両親を呪霊にやられ、おかしなことを繰り返す彼女を親戚は気味悪がり精神病棟に入れた。環境は劣悪で痩せ細って目がうつろな彼女を引き取ろうと思ったのは、思いつきだったかもしれない。偽善者と言われるかも。

でもそのままになんてできなかった。

私たちは支え合いながら生きてきた。
菜々子や美々子は妹ができたと喜んだし、姉であろうとしていた。時々、硝子や悟に助けられることもありながら。悟が面倒を見ている恵は楓と同じ歳ということもあり、小学校までは一緒に遊ぶこともあった。中学になってからも一緒に過ごすものの、互いに強くなることを意識しているようだったが、幼馴染として付き合っているようだった。一線を引いていたのは、それぞれに負けられないという思いがあったからかもしれない。

悟は楓も呪術師になって欲しいと考えて、時間のある時は稽古をつけているようだが、私は自分のなりたいものになればいいと思っている。何度も“やってみたい職業はないのか” “普通の高校生活をしてみたら?”と聞いたが、頑として受け入れない。この子の頑固さは筋金入りなのは、私が1番知っている。

もし呪術師として生きていくなら強くならなければ、命に関わる。恵と一緒なら強くなっていくだろう。勘はいい方だと思っている。
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