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呪術師の恋〜アオハル〜【呪術廻戦】

第2章 入学


先生っぽいんだよな〜こーゆーアドバイスされると…
いつも適当な悟さんしか知らないし、任務をしているところも見たことないから、凄さがあまりわからないけど…

ちょっとかっこいいなと思ってしまった。

バレないようにしないと後がめんどくさいから、いつも通りに振る舞うけど…きっと同年代とは違った魅力があるんだろうな。傑さんもだけど、大人の色気とか…?余裕とか?

ゆっくりと立ち上がり、倒れて息を整えている狗巻先輩に手を差し伸べた。ぐいっと引き上げ向かい合って目が合うと、にっこり微笑みそのまま手を引かれて抱きしめられた。頭をポンポンとされて、

棘「あ り が と う」

とお礼を言われた。
急な展開にドキドキしてしまったし、こんなこと傑さん以外の誰にもされたことなかったから、きゅんとした。もちろん傑さんの時にもドキドキはするけど、彼は家族だから…。そんな感情持っちゃいけないの。
狗巻先輩、中性的な顔立ちの割に男らしいところがあるんだと思った。すぐに離れてしまって特に意味はなかったんだろうけど、ドキドキがおさまらない。

はっとして悟さんを見ると、こちらを見て微動だにしない。正確には目隠ししているからわからないのだけど。絶対揶揄われると思って目を逸らしたのだが、この時は特に何も言われなかった。



恵くんがグラウンドに倒れている。
パンダ先輩との体格差を考えたら、恐ろしくなった。パワーもスピードもおっとりとしたパンダのイメージとはかけ離れていて、わたしだって術式なしなら勝てなかった。近距離は怖い。

恵くんはすごいな。
怖がらずに近距離できるから。傑さんも恵くんも術式としては遠距離でいいのに、近距離戦が得意。多分私もその影響を受けていると思う。出来るに越したことはないけど、戦い方のバリエーションを増やしていかないと…

『恵くん、大丈夫?』

恵「…くそっ!パンダじゃねぇよ、あんなの。ゴリラかよ」

座って息を整える恵くん。
隣に腰掛けながら飲み物を手渡す。

『お疲れ様。あんなに大きな身体で俊敏な動きだよね』

恵「急に視界から消える時に対応が遅れる。」

悟「お疲れ〜恵は入学してから勝ち星がないね?悔しくないわけ?楓は順調みたいだけど?」

余計なことを…
それは恵くんが気にしていることなんじゃないかな。本当にデリカシーがないな。
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