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呪術師の恋〜アオハル〜【呪術廻戦】

第2章 入学


夏油side

硝「五条は認められないけど、乙骨なら認められそうですか?お父さん?笑」

傑「認められるわけないだろ?そもそも楓が私以外の男を好きになるとは思えないね。」

硝「好かれてる自信はあんのかよ。楓を泣かせるなよ?」

傑「家族として…ね。そこはしっかり線を引いてる。」

生徒たちで片付けをしているのを横目に、ため息をついた。
さりげなく近づく楓に人懐っこい笑顔で答える憂太。

憂「あの、君のことはなんて呼べばいいかな?」

『…名前がいいです。みんなそう呼ぶので、楓って呼んでください』

憂太も若干緊張しているようだが、多分初めての後輩に緊張しているだけだろう。ひとつよかったと思うのは、憂太が私のクラスの生徒だということ。しっかりと管理しよう。

楓は器用で大体のことはできてしまうような子だ。その場の状況を理解したり、咄嗟の判断も悪くない。スクールカーストの最上位に君臨しているにも関わらず、嫌味のない性格で、周りからも慕われていた。私が学生の時を思い出すほど。だから身近に親友と呼べる人が必要だと、近い立場で支え合える人が必要だと常々思っていた。

出来る奴ほど、苦しむ世界。

私が苦しんだ時、悟や硝子が導いてくれたように、楓にもそんなクラスメイトや先輩がいればいいと思う。負けず嫌いな楓が本音をぶつけ合える、同じ目線で話せるような…

青春をして欲しい。

楓が恋を知った。

青春して欲しいと願っているくせに、誰かを好きになるのはまだ早い気もする。じゃあ、いつなら?誰なら納得する?

それは私の勝手な思いだな。楓は成長してるんだ。保護者として応援してあげるのが当然だろう。

楓は美人だ。性格もいい。正直言い寄られて悪い気はしないし、寧ろこんな美人がこんな俺にと思う奴がほとんどだと思う。
憂太も気は弱いが、やる時はやるし、最近は実力も自信もついてきた様子がある。顔も悪くない。

2人が付き合ったら…
いや、憂太にその気はなさそうだった。

考え出したらキリがない。
しばらく様子を見て、動きがあれば保護者の出番だ。
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