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私が帰る理由 番外編 短編

第2章 番外編 オレが君を好きになった瞬間




「はぁ...オレ...何やってんのよ...」



申し訳ない気持ち...
荒かった呼吸は落ち着き、次は大きな溜息へ実態を変えた。そして後悔に蝕まれる




真夜中の演習場...

失態...

後悔...

それらがオレを嘲笑っている


父さんに謝らないと...でも......















 






「こんな真夜中に何してる?」

「!!」

だ、誰!

口調に似合わない、かなり幼い声けど何処か大人びた声色が急にオレを引き摺り出した
そしてその声の主を探す様に周りをキョロキョロと見渡す

「こっちだ。餓鬼」

オレは声の主の言う"こっち"に顔を向ける...いや、見上げだ


だれ...?




満月から放たれる光が逆光し、少し認識が遅れる

木の幹に人が立ってる...?
ぼんやりと人へと形が認識する


少しして満月の光が声の主を映し上げた










そこには



かぐや姫の様に...

綺麗で可愛い

女の子が

オレを見下ろした






!!!

身体に衝撃が走る

まるで雷でも撃たれた様な

だが痛いものではない。もっと特別な...

次には身体から温かい...なんとも言えない高揚感がオレを包み上げた
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