第2章 番外編 オレが君を好きになった瞬間
「女の.........子?」
今のオレには精一杯の言葉
暫くじっと見つめるも身体は正直で、目が渇き瞬目をしてしまった。
瞬目から初めて目を開けると
木の幹に立っている女の子の姿は無く
「あれ?
!!」
一瞬の隙で、オレの顔を至近距離で、覗き込んでいた
ふんわり...
優しい香りがオレを包む
「うわぁ!」
オレは突然の事に驚き二、三歩大きく後ろに下がり、そのまま尻餅を着く
女の子はゆっくりと地に足を着けオレを見下ろした
「大丈夫か?餓鬼」
「だ、大丈夫じゃ無い!てか、さっきから餓鬼餓鬼ってお前もオレと年変わらないだろ!」
必死の抵抗
さっきの雷で撃たれた様な衝撃と尻餅をついてしまった恥ずかしさを忘れる様に、目の前の女の子に声を荒げた
そんな事をしてるオレは本当に餓鬼だ
「......そうか。そうだったね...」
「?」
女の子は1人で思い出しては、1人で納得していた
「......それで...ガ、............君は何をしているの?」
それでの後に餓鬼の"が"が一瞬聞こえた気がするが取り敢えず黙っておく
「それは!......、」
現実に戻された
何をしているの?
その言葉にさっき迄の父さんとの喧嘩や後悔が再びオレを襲う。そして項垂れる