第2章 番外編 オレが君を好きになった瞬間
演習場
「ハァッ..ハァッ...、父さんの馬鹿...」
一生懸命走った為か呼吸が荒く、少し身体が疲れたと訴える。その身体を支える様に近くの丸太に手を置き身体を支えた
「父さんなんて知らない...知らない...オレの事なんて...どうでもいいんだ!」
口から出るのは父さんへの怒り
「あんな家出て行ってやるぅ...
父さんなんて知らないからな!
父さんなんて!
父さんなんてッ!
大嫌い!
......父さんなんて、
父さんなんて...
父さん...
父さん......」
冷静になるにつれオレは後悔と言う感情が押し寄せた
あんな事で喧嘩しなくても良かったのでは?
家を飛び出す必要があったのか?
それに...
「父さんに酷いことを言った...」
その言葉を最後に自分が起こした失態が波の様に襲いかかる