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私が帰る理由 番外編 短編

第2章 番外編 オレが君を好きになった瞬間


「お、お前は何?な、名前?」
焦る様に目の前の女の子に問いただす


「............

...............ヨル」




「み、苗字は?」

「それは............ん?






カカシ...





時間切れ」


「え?」
訳の分からない一言で聞き返す



「"カカシ"って何度も呼んでる声が向こうからする。

君を探してるんだね」

「!父さんだ!」

「とうさん?」

「うん。実は此処に来たのは父さんと喧嘩したんだ...」
オレは目の前の女の子...ヨルに今までの経緯を説明した
父さんと喧嘩し家を飛び出した事
そして此処に来た事
父さんに申し訳ない気持ち
ヨルは寄り添って聞いてくれた


「そうか...でも、良かったね。
カカシ...君は愛されてるんだよ」

「え?」

「君を見れば分かるよ...
家族から愛された子と、そうじゃ無い子...

君は明らかに前者だ」

「!」

「家族と喧嘩が出来る...それはね

思い合っての事なんだ。

思い合って、でも互いに曲げたく無い気持ちもあり、そして思い合う



そして、思ってるから...大切にしているから...

今、こうしてカカシを探しているんだよ」

「......」

「"ごめんなさいは"言えなくても、その"父さん"が今の君の表情を見ると全て察するじゃないかな?」
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