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ゆめくろ夢倉庫

第1章 夜が明けるまでの恋人 / 御影 ★






はーーーーー、っと長いため息交じりにそう言う御影に
クスリ、と笑みを零した。


「いいよ、御影。御影の好きにしていいから…ね?」
「…あのなお前さん。後で文句を言っても聞かんぞ?」
「うん、言わない」


それを聞いた御影は、一旦自身をギリギリまで抜いて
それから一気に奥まで突いた。



「あっ…!?///」



そして、早いスピードで自身を打ちつけていく。
パンっパンっという乾いた音が部屋に響いた。



「言質は取ったからな?」



ニッと口角を吊り上げてそう言い、何度も何度も奥を激しく突く。
突かれるタイミングで短く喘いでいると、またあの感覚が襲ってきた。
チカチカと、目の奥が瞬く。絶頂が近いのだと、この頃には理解して来たのだ。



「あっ…だめっ…/// イっ…、イッちゃ…///」



それでも一向にスピードを緩めない御影の攻め立てに
私は三度目の絶頂を迎えた。






はぁ、はぁ、と肩で息をしていると御影は優しく口付けをくれた。
そして申し訳なさそうな顔をして、耳元で囁く。


「悪いなりと…、まだ、足りねぇ…」
「うん、今度は…御影も一緒に…イこ…?」
「…あぁ。今度は、一緒だ」




そう言ってどちらともなく口付けを交わし、また乾いた音とじゅぷ、じゅぷ…といった卑猥な音が部屋中に響いた。
荒く息を乱し、欲を孕んだ瞳や、快楽に歪む御影の顔がとても妖艶で。
否応にも絶頂を速めてしまう。


「あっ…ん…っ、御影…、好き…、好き…っ///」
「あぁ、俺もだ…、りと…、好きだ…愛してる…っ」
「御影…/// んんっ…、あっ…、だめ、イッちゃ…」
「ん…、いいぜ、俺も…っ、もう…っ」


頭が真っ白になる瞬間に熱いモノがナカに溢れて。
今度こそ一緒にイケたと、嬉しくて、胸がいっぱいになって…。



そこで私は、意識を手放してしまった。







ーーーーーーーーーー





「無理、させちまったな…」


あの後、すぅすぅ…を寝息を立ててしまった彼女を労うように、優しく頭を撫でる。
そして起こさないようにそっと口付けて、抱き締めた。
外はもう白み始めていて、夜明けが近いことを暗に知らせていた。


「…まいったな…」


そう言って自嘲気味に笑う。
夜明けが惜しいなんて、初めての感覚だった。





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