第2章 例の部屋に閉じ込められてしまった件 / ルージュ ★
きょとん、とする彼女に、照れ隠しの咳払いを一つ。
「あのさ…、折角りとちゃんが気を使ってくれたのに、すっごい我儘なんだけどさ…。オレ…、やっぱり覚えていたいな…って///」
呆れられちゃうかな~って思ってたけど
彼女は凄く喜んでくれて。
嬉しくて、ギュッと抱き寄せた。
「あのさ、さっき言った好きってやつ…場の雰囲気に流されて~とか…そーゆーのじゃないから」
「…私もです///」
そうしてまたキスを重ねて、幸せの余韻に浸りながら手を繋いで例の部屋を出たのでした。
おまけ ↓
「ふんふふ~ん♪」
月渡りのギルドホーム。
ギルドキーパーとして滞在しているりとちゃんがグランと料理をしている中、鍵から出ていたシェイミ―が楽し気にスケッチブックを眺めていた。
「あれ~~? どーしたのシェイミ―、ご機嫌だねぇ?」
「あ、ルージュだ~。えへへ、なんかね、絵日記がいっぱいになっててね、これ何だったかな~って見てたの~♪」
「へぇ~、俺にも見せてよ」
「いいよ~~」
パラパラとそのスケッチブックを捲っていくと
ワンダーメアでの楽しかった思い出がたくさん描かれていた。
「凄いじゃんシェイミー♪ よく描けて………、え”」
そこには生々しく描かれた例の部屋での出来事が何枚かあって。
しかも無駄に上手っっっ!!!!
いや無駄じゃないんだけど凄いんだけど!!!!
「えっと……、シェイミ―? もしかして、見てた…?」
「ん~~、何だっけ…えっとぉ…『ルージュ、ご主人を押し倒す』、『ルージュ、ご主人の服を脱がs…』」
「あぁぁぁぁぁぁ待ってシェイミ―!!! 読まないで、声に出さないで!!??」
「はーい。じゃあみんなに見せてくる~」
「もっとダメぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
その後すぐにグランの雷が落とされましたとさ。
おわり。