第1章 夜が明けるまでの恋人 / 御影 ★
「お前さん、その表情…他の男にもしたりするのかい?」
「なっ…!? し、しないよ!!」
「そうかい。そりゃ良かった」
ほっと安堵のため息をついて、御影は優しく私の髪を撫でた。
「そんな可愛い表情…、向けられちゃ男は理性を保てんからな」
「そ…、そう? なの…?」
「あぁ。耐えられる男なんかいねぇさ。だから…」
「今の俺が言える事じゃねぇが、今後も…その可愛い表情も、艶やかな声も、身体も…俺以外の男に見せないでくれるか…?」
酷く、悲しそうな表情で言うから…
胸の奥がギュッと切なくなって。堪らなくて。
私は返事の代わりに、御影の首に腕を回し
自ら唇を重ねた。
何度も、何度も口付けを交わし、それが深いものへと変わる頃
一旦顔を離した私は、まっすぐ御影の眼を見て言い放つ。
「私は、私の”全部”は、これからも御影だけのものだから」
それを聞いて一瞬息を飲んだ御影は、ふっと笑みを零した。
「…ほんと、俺の姫様は強いお人だねぇ」
「今は姫じゃないよ」
「…そうだった。こんなに強くて綺麗な恋人を持てて、俺は果報者だ」
そう言ってまた優しい口付けをして
それから御影の唇は胸の先端に吸い付き、もう一方を優しく揉みしだく。
「ん…/// んんっ…///」
吸い付かれたり、舌が動く度に甘い声が漏れ、身体を震わせる。
一方の先端を舌先で転がしながら、もう一方の揉みしだいていた手が下へと移動しショーツのナカへするりと入った時、ひと際大きく身体が跳ねた。
「あっ…/// 御影っ、それっ…だめ…っ///」
「気持ちいいかい? 凄い濡れてるしなぁ…」
ショーツのナカの指を動かす度に、ぴちゃぴちゃと音が聞こえて
それがどんどん大きくなっていく。
「ほら。お前さんも聞こえるだろ? このイヤらしい音…」
「や…、恥ず…かしい…から…///」
「…可愛い」
音を立てていた指が、ぐっとナカに入ろうとした時。
「痛っ…」
急に体中に鋭い痛みが走り、苦痛に声が漏れてしまう。
するとすぐに御影は指を離してくれて。
あー…、と申し訳なさそうな顔をした。