第2章 例の部屋に閉じ込められてしまった件 / ルージュ ★
すると、看板の○○の部分が何故かクルクル回り出して
まるでスロットのように、ババーン!!と止まって
それが明らかになったのだった。
【セックスしないと出られない部屋】
思いっきり露骨だったーーーーーーー!!!
いやまぁ思った通りだったけど!!!
恐る恐るチラッと彼女の方を盗み見ると
顔を真っ赤にして固まっていた。
うん。だよね。知ってた。…可愛いけど。
「んん~~? ねぇねぇご主人、セックスってなぁに~??」
「ふぇぇぇ!?///」
「…あのねシェイミ―。セックスっていうのはね、仲の良いお友達と一緒に寝る事なんだよ。だからシェイミ―も鍵の中に戻って…カプリスとか…仲の良い子と寝ておいで?」
「わかったーーー!!」
そう言って、シェイミ―は元気よく手を挙げて鍵の中へ戻って行った。
ほんと…素直な子で良かった……
「えっと…、いいんでしょうか…?」
「ん? シェイミ―? 大丈夫大丈夫! 多分いつも通りすぐに忘れてくれるだろうし…。それよりも今は、ね…。どうしよっか…」
二人で例の看板を見ながら、しばらく沈黙が流れた。
うん…。気まっっっずい。
どうしたもんかと悩んでいたら、ふいに彼女がこっちを向いて
オレをじっと見つめた。
「…えっと…、りとちゃん…?」
「わ、私は…ルージュさんとなら…その、嫌じゃないです…/// でも、ルージュさんは…大丈夫、ですか…?」
「…、えっと…」
オレの中の複雑で面倒な気持ちを察した彼女は
くるっと後ろを向いて、天井に向けて声を発した。
「あのすみません、もし誰か聞いていらっしゃったら…これから行う事の記憶を忘れられる物とか、頂けないでしょうか?」
そうするとすぐにポンっと可愛らしい小瓶が2つ出て来て
「終わった後にお飲みください」と書かれた説明書?も出て来た。
それを見た彼女は安心したような顔でこっちに向き直って
「これで記憶には残りません。なので、ルージュさんが思いつめる必要は無くなりましたね」
なんて言うんですよ…。
え? オレのりとちゃんカッコ良すぎない???(※付き合ってない)
「あーもう…キミってば本っ当に…」
言葉を続ける替わりに彼女を抱き締めて
そのままベッドに沈んだのだった。