第2章 例の部屋に閉じ込められてしまった件 / ルージュ ★
「…えっと…。また変な所に来てしまいましたね…?」
「あー…、うん…。ソダネ…」
不思議の国・ワンダーメア。
昼と夜がデタラメに入れ替わったり
急に地面に穴が開いて落っこちたり
扉を開けたらまるで異世界だったり
普通では考えられない効能を発揮する食べ物や飲み物があったりと
本当に何が起こるかわからないこの国に迷い込んだ
オレとりとちゃん、オスカー、フォルクス。
何故この国に迷い込んだのか、どうしたら帰れるのか
それすらも分からないまま
取り合えず何か帰る方法を見つけようと手分けして捜索に出た。
オレはりとちゃんと一緒にあちこち回っていたんだけど
例のごとく何回目かの穴に落ちまして。
気付いたらこの部屋に居たんだよねぇ。
真っ白な真四角の部屋。
そこには扉が一つもなくて。
代わりに大きなベッドが一つと、サイドテーブルに意味ありげに置かれたティッシュ。
あと色んな照明に切り替えられるリモコン。照明の色とか明るさを調節出来るやつね、はいはい。
そういう配慮はめちゃくちゃ親切だね!??
じゃなくて!!!
「ここは一体…? ベッドがあるので、どこかのお宅の寝室でしょうか?」
「えっ、う、うーーーん…ど、どうかなぁ…?」
だよねキミみたいな純真無垢な子には
こんなエロ同人みたいな展開わかんないよね…
「んん~~~? ねぇご主人~、あそこに何か出て来たよ~?」
いつの間にか鍵から出て来てたシェイミ―が指を差す方を向いてみると
先程まで何もなかった部屋の壁に四角い看板が出現して
大きな文字で書いてあった。
【○○しないと出られない部屋】
…でしょうね!!!!!!!!!
知ってた!!!!!!!!!!
「○○しないと出られない部屋…?」
「ねぇご主人~、○○ってなぁに?」
「何だろう…? ルージュさんは分かりますか?」
「…ごめん、オレも分かんないや~☆」
嘘。めっちゃ分かる。
何かごめん、分かってしまってごめん…。
いやでも間違いかもしれないし…。
うん、違うよね、まさかそんな露骨なこと無いよね、うん。
ナイナイ…。