第1章 夢は見るものじゃなく叶えるもの……【銀魂 桂夢】
『お、おろしてくださいっ、小太郎さん』
「すまんが、途中で下ろせない、ホテル直行便なのでな」
『えっ、ま、待ってくださいっ』
「待つこともできん」
私は成す術なく、抱っこされるままホテルへと連れていかれた。
「さて、どこから問い詰めていこうか」
『え、とあのっ…』
布団に寝転がされて、小太郎さんによって組み敷かれていた。
「まさかそんなことで、避けられていたとはな」
『それは、ご、ごめんなさいっ…』
「今も目線が合わぬのは、その夢のせいなのか?」
『うっ、は、はいっ』
そう、今も恥ずかしいのもあるけど、まだ小太郎さんと目線を合わせられない。
「困ったものだな」
『嫌いに、なりましたか…?』
呆れられたような呟きに急に不安になった。
「そんなわけなかろう…ただ、こんなにも寂しいんだなと思っただけだ」
『っ…小太郎、さん…』
確かにもし逆だったら、小太郎さんに避けられたらと思うと胸が痛い。
ゆっくりと小太郎さんと目線を合わせると、悲しそうな顔からゆっくり、微笑む小太郎さんに胸がキュッとなった。
「やっと目があったな」
『は、はいっ、ご、ごめんなさい…私っ』
「もう謝らんでいい、これから身体で満たしてもらうからな?」
『ふぇっ!?///』
だんだんと小太郎さんの顔が近づいてきて、唇を塞がれた。