第2章 恋は曲者【原神 アルハイゼン&カーヴェ裏夢】
「…すまない、無理をさせてしまった…」
『…だい、じょうぶです…気持ち、よかったから』
「…〜っあまり、そういうの言わないでくれっ///」
カーヴェ先輩は、目線を私から涼しそうに見てるアルハイゼンへと向ける。
ずっと見ていたのかと思うと、これからどんな顔して会えばいいのかわからない。
そもそももうアルハイゼンの顔が見れない。
「…まさかずっと見ていたなんてな…」
「ここは、俺の部屋だからな、勝手に始めたのはそっちだろう」
「…き、君ってやつはっ」
「それよりいつまで、彼女の中にいるつもりだ」
「うるさいっ、わかってる、…抜くからな」
『…う、うんっ、ありがとうございますっ』
すっと腰が抜かれて優しくベッドに寝かせてくれた。
私はいつの間にか、寝ていたようでその後どうなったのか覚えていなかった。
気づいたら服は着ていて、アルハイゼンはソファに寝ていた。
カーヴェ先輩は部屋に戻ったみたいだった。
「起きたのか」
『…っ、起きてたのっ?』
「君が起きる気配がしたから起きた」
『ご、ごめんね、ベッド借りてて…』
「別に問題ない」
夢だったんじゃないかくらい何事も無かったように話すアルハイゼン。
でも腰の痛さは、夢じゃなかったと思うのには充分で、何を話せばいいのかわからなかった。
『…えと』
「とりあえず今日は帰るといい」
『…う、うんっ、そうするね』
ベットから降りて部屋を出ていこうとしたら、目の前にアルハイゼンがいた。
「これからは覚悟しておくといい、カーヴェには渡さないからな」
End