第1章 夢は見るものじゃなく叶えるもの……【銀魂 桂夢】
「ははーん、ヅラとのえっちな夢か…」
『っ!?』
図星されて、思わず顔が熱くなる。
「え、うそ、図星なの? やだぁー俺のちゃんがぁー」
『って、銀さんのじゃないですからっ、だから、その…小太郎さんの顔が見れなくて…』
「それで落ち込んでたのか」
『は、はいっ…小太郎さんを見ると思い出してしまって』
「じゃあ、どんなえっちな夢を見たのか銀さんとー」
スパーンと向かい側の襖が開かれた。
「銀時!貴様!いい加減にしろ!」
現れたのは小太郎さんだった。
『こここ小太郎さんっ!? なんでっ』
「今朝からの様子が変だったからな、後をつけさせてもらった」
『そ、そうだったんですかっ』
「あの時、すぐ助けてやれなくてすまなかったな」
小太郎さんは私に近づいて、天人に掴まれた手をとる。
「少しあざになってるな」
『これくらい、なんともないですから』
「もしもーし、銀さんのこと忘れてない?」
「あー銀時、とりあえず礼を言っておく」
銀さんと小太郎さんが言い合いになってる間、ふと我に帰る。
小太郎さんがここにいるってことは、今までの会話は聞かれていたのでは?ということはさっきの話もー
「もちろん聞いていたぞ」
『か、勝手に心の中読まないでくださいっ!』
「それで?」
『っ!?///』
「どんな破廉恥な夢を見たのだ?」
『い、言えるわけないじゃないですかっ///』
「ほぅー言えないくらいの破廉恥な夢なのか」
『〜〜っ//』
「じゃあ銀時、世話になったな!」
「お前を世話したつもりねぇ!」
『あ、あのっ、こ、小太郎さんっ!?』
小太郎さんは私をお姫様抱っこすると、颯爽と万事屋を出ていった。