第1章 夢は見るものじゃなく叶えるもの……【銀魂 桂夢】
「たでーまー」
「おかえりなさい、銀さん、あ!さんいらっしゃい!」
『こんにちは、新八さん!』
万事屋に入ると、新八さんが出迎えてくれた。
『神楽は?』
「今、定春の散歩に行ってますよー」
「そうか、じゃあ新八ーお前も散歩に行ってこいー」
「なんでですかー!?」
「これからは大人の時間だ…」
「もしかしてさんの依頼?」
『えと、依頼ってほどじゃないんだけど…』
「わかりましたよ、じゃあ買い物にでも行ってきます、銀さん、くれぐれも、くれぐれも!さんに変な事しないでくださいね!」
『ふふ、大丈夫ですよ、ね、銀さん!』
「……………たぶんな」
『えっ?』
「その変な間は何!?だめですよ!桂さんの彼女なんですから!」
「わぁってるからさっさと行ってこい!」
「はいはい!行ってきますー」
『ごめんね、新八さんっ』
「大丈夫ですよーいつものことですから!」
私達とは入れ違いに、新八さんは万事屋から出て行った。
ソファに腰掛けると、銀さんが向かい側に座った。
改めて2人でいるとなんだか落ち着かない。
「ん? どうした? 緊張してんのか?」
『だ、大丈夫ですっ』
「え? なになに? 銀さんといるとドキドキしちゃう?」
『違いますっ!』
「ちぇー、んで、どーしたよ?」
『えと、実は…今朝に、ですね、変な夢を見てしまってっ』
「夢?」
『はい…』
どう説明しようか迷っていると、銀さんは怪しい笑みを浮かべていた。