第1章 夢は見るものじゃなく叶えるもの……【銀魂 桂夢】
寝室から広間へと向かうと、すでに攘夷志士の方達が集まっていた。
「あ、さん!おはようございます!」
「今日もお美しい……」
「あれが桂さんの……」
いろんな方から挨拶されて、人見知りな私は戸惑いながら会釈だけした。
奥へ行くとエリザベスさんの姿が見えたので私はかけよった。
「おはようございます、エリザベスさん!」
相変わらずプラカードで“おはよう!”って掲げてくれた。
『私、お買い物行ってきますね』
“1人で大丈夫?”
『はい、ありがとうございます! ところで小太郎さんは?』
“後ろにいる”
『えっ?』
「俺がどうかしたか?」
『きゃあぁっ』
「なんだ、その幽霊を見たような悲鳴は」
『ご、ごごめんなさいっ、びっくりしてしまってっ』
やっと落ち着いたと思ったのに、またあの夢の光景がフラッシュバックする。
『えと、こ、小太郎さん!わわわたし、お買い物行ってきます!』
「え、あ、!」
私は逃げるように、隠れ家から出た。
『はぁ〜、流石に不自然だったかな…』
背景にずーんという効果音が聞こえそうなくらい落ち込んでいると、誰かとぶつかってしまった。
『きゃっ、ご、ごめんなさいっ』
「あー?ねーちゃんどこ見てんだ?」
運悪く、天人にぶつかってしまった。