[R-18]セックスしないと出られない部屋【ヒロアカ】
第4章 通形ミリオの場合
そう言うと先程の笑顔からは一変、先輩は酷く動揺したような表情を浮かべ、俯いた。
「この部屋に僕とキミの二人しかいない以上、傷付くのはキミだよ」
「我儘を言ってるのはわかってます。この提案が通形先輩を傷付けることも。けど、私はそれでも試す価値はあると思ってます」
先輩の表情は見えない。
「………不甲斐ない先輩で、ごめん」
どうやら、私からの提案は受け入れて貰えたようでホッとする。
先輩は自身の上着を脱ぐと、床に敷いた。
「せめて痛くしないようには頑張るから!」
こっちにおいで、そう言われて通形先輩の横に座る。
先輩の制服の上に座るように言われると、申し訳なく思いながらそっと尻に敷いた。
「こんな部屋なら、せめてベッドくらいあればいいのにね」
「そう、ですね」
通形先輩の顔が、私の首元に埋まる。
スンスンと匂いを嗅がれている事に気がつくと、羞恥に顔が熱くなった。
「に、臭いますか?」
「ううん、そういうんじゃないよ」
太い指が、首元に触れる。
くすぐったさと羞恥に身を捩ると、ネクタイが引かれた。
「脱がないと、汗吸っちゃうから」
大きな体が覆い被さってきて、息を飲む。
「脱がしてもいい?」
「ど、どうぞ」
嗅いだことのない、男の人の匂いが先輩からした。
汗と洗剤に混じった、整髪料の匂いだろうか。
ブラウスが脱がされ、先輩の制服の上に寝かされると、彼も自身の上半身の服を乱暴に脱いだ。
体育祭とかで何度か見たことあるものの、仕上がった肉体に心臓がドクドクと早鳴る。