第9章 友達の失恋
誰も居ない隣の席に座った。
「何かあった?」
千夏が、今まで、こんな風に仕事が手に付かない事なんてなかった。
悩んでる事でもあるのかと心配だった。
千夏はコーヒーを一口飲んで、ふ〜と息を吐いた。。
「コーヒー美味しい。」
「良かった」
少し落ち着いたみたいで良かった。
「何かあるんなら、いつでも話聞くよ?話したくなったら話してね」
それだけ言って席をたった。
「❢」
千夏に呼び止められて振り返った。
「どした?」
千夏の顔を見ると目が潤んでた。
「今日、、、仕事終わったら、、、時間ある?」
遠慮ガチに小さい声でそう言った千夏。
付き合いは長いけど、こんな千夏を見たのは初めてだった。
だから放って置けないと思った。
千夏に何があったのか気になった。
「うん、時間あるから話聞くよ?ご飯でも食べながらね。」
ご飯を食べながらする話では、なさそうな気もしたけど、その方が落ち着いて話せるんじゃないかと思った。
「うん、分かった。。。。ごめんね?」
なんで謝るの?友達なのに。。。
少し寂しさを感じた。