第9章 友達の失恋
そう言えば千夏の事も心配だったんだった。
何だか今日は、朝から元気がない。
一体どうしたんだろ?
仕事をしながら千夏をチラッと見る。
あっ、また、ため息。
給湯室で千夏のマグカップに温かいコーヒーを入れて、千夏の席まで行く。
「千夏!!」
千夏は私が近くで声をかけたから肩を震わせて振り向いた。
ビックリさせてしまったみたい。
「!!どうしたの?」
「千夏、今日、朝から元気ないから、どうしたのかな?って思ってたの。はい、コーヒー。飲むと少しホッとするよ。」
入れて来たコーヒーのマグカップを千夏に渡した。
「あ、ありがとう。」