第11章 イケメン過ぎでしょ?
「あ、あのね?」
何だか言いにくそうに言葉に詰る。
「うん。。。」
何だかドキドキ緊張してそうな表情の涼介君。
「頑張って、千夏。」
私がエールを送るとコクンと頷いた。
「私、涼介と別れてからの10年、ずっとテレビで活躍してる涼介を見て来た。その度に私の選択は間違ってなかったんだって自分に言い聞かせて来た。だけどね?それは本心じゃないんだって気付いた。ライブに行ったらファンの子にキャーキャー言われドラマではキスシーンとか見てしまって。。。めちゃくちゃヤキモチ妬いた。ヤキモチ妬き過ぎて一人で泣いた時もたくさんある。」
チラッと涼介君を見るとめちゃくちゃ嬉しそうにニヤけてた。
「私も別れてからもずっと涼介が好きだった。もう一度、涼介と付き合いたい(泣)」
千夏がそこまで言うと涼介君は、隣に座ってた千夏を抱き締めた。
「ありがとう。僕が千夏を守るから何も心配すんな。」
涼介君は、そう言いながら泣いてる千夏の背中をそっと撫でた。
良かった。
幸せになるんだよ。
そう心の中で言ってそっと邪魔にならない様に涼介君の部屋を出た。