第3章 彼と出張?
でも無性に言いたくなったから覚悟を決めて言う事にした。
「あ〜〜、実は、少し前までは居ましたけど、残念な事に解散してしまったんで。私。。。そのヴォーカルの方が、本当に好きで何をしていても彼の事ばっかり考えてしまうんです。恥ずかしいんですけど(笑)」
恥ずかしくて照れ笑いをした。
FIELD OF VIEWの名前を言いたい。
めちゃくちゃ言いたい。
でも名前を言って、そんなアーティスト知らないって言われたら立ち直れない。
「。。。恥ずかしい事なんてないよ?僕は素敵だと思うよ?解散してテレビとかで見れなくなった今でもそのヴォーカルの事は好きなの?」
えっ?浅岡さんにそっくりな課長に本当の事、言える訳もなく。
「そ、それは。。。」
返答に困った。
「もう好きではないよね?もう見れないんだもんね?」
「好きです」
はっ!!思わず言ってしまった。
慌てて手で口を押さえたけど遅かった。
課長に告白したみたいになってしまった。
き、気まずい(汗)
チラッと横目で課長を見た。
「そ、そうなんだね」
あ〜〜〜、ヤバイヤバイ、どうしよ。
何故か課長は顔を真っ赤にしてるし。
あ〜〜〜、恥ずかしい。