第3章 彼と出張?
「いえ、こちらこそ、よろしくお願いします」
目を合わして言えなかった。
ヤバイよ、ずっとドキドキしてる。
私、課長の事、どうしよ、これって自覚しないと仕方ないレベル?
「さっ、新幹線に乗るよ?新幹線のホームは、あっちかな?」
私のキャリーバッグも自分のキャリーバッグと一緒に、コロコロしながら引っ張って行く課長。
「あっ!!すみません。自分で持ちます。」
受け取ろうとしたけど
「階段を昇るんだし男の僕が荷物くらい、持つよ?気にするな。」
そこで、またニコッと笑顔で返されて気絶しそうな位、クラクラした。
課長は無意識にやってるんだろうけどドキドキし過ぎて口から心臓が飛び出ちゃう。
私、出張、身が持たない。
誰か本当に助けて((泣))