第2章 揺れる恋心
その日の終業時間。
美鈴が課長の席に行って何やらキャッキャしながら騒いでる。
「美鈴って課長狙いなの?」
知らない間に千夏が私の席に来て美鈴の事を呆れ顔で見ていた。
「あ〜〜何かそうみたいね。課長が朝礼で挨拶してる時から目がハートになってたもん(笑)」
そういうと千夏はヤレヤレって言いながら「お疲れ様〜」って言って帰って行った。
美鈴は、そもそも浅岡さんを知らない。
だから当然、私が浅岡さんを好きな事も知らない。
課長が浅岡さんそっくりな事も何も知らない。
さて、私も帰ろうっと。
帰る準備をし席を立った。
「さんも一緒に呑みに行かない?」
帰ろうとしたら呑みに誘われた。
ふと声をした方を振り返ると課長だった。
「え〜〜〜?課長〜二人で行きましょうよ〜」って甘い声を出して課長を誘惑する美鈴。
「わ、私は。。。」
断ろうとしたら課長が、その言葉を制した。
「良いじゃない?呑みに行こう?」
美鈴を見ると手を合わせてる。
何が言いたいのか伝わって来る。