第1章 二人の出会い〜浅岡さん?〜
「あっ!ご、ごめん。つい感情的になってしまって」
焦った顔が益々、浅岡さんに似過ぎてる。
「あ、あの〜、課長?誰かに似てるって言われた事ないですか?」
勇気を出して、恐る恐る聞いてみた。
「誰かに。。。?」
しばらく考えてる課長。
「。。。多分ないなぁ」
そうなんだ、ないんだぁ。
浅岡さんの事、皆、知らないのかな?
こんなにソックリなのに。。。
本当に良く似てる。
浅岡さんの一卵双生児の双子って言われてもそうだろうねって思う位、ソックリ。
毎日、一緒に働いてたら何だか恐い。
浅岡さん一筋なハズなのに気持ち揺らいでしまいそうな自分が居る。
ま、まさか。。。ね?
そんな事ないわよね?
そう自分に言い聞かせるように呟いた。