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ドラマみたいな恋愛なんてあり得ないと思ってた

第10章 親友の恋愛


あっ、浮かれてる場合じゃない。


千夏の相談に乗ってあげないと。


「ごめんね。取り乱してしまって。ちょっと想像付かない話でビックリしちゃった(笑)で?相談って何?」


姿勢を正して千夏の話を聞く。


「それでね?彼が言うには、2人共、10年が経って大人になった今、今度は、キチンと付き合いたいって言ってるの。」


千夏は、グラスの中のアイスコーヒーと氷をストローで混ぜながら説明してくれた。


「そっかぁ。。。。でもさ、彼は、もうスーパースターになってしまってるからね。10年以上経って2人共、大人になったからって彼女が出来るのは命取りになるのは変わらないんでしょ?」


私もグラスの中のアイスコーヒーと氷をストローで混ぜる。


「うん。。。私もそれを考えたし心配もしたの。でも、涼介が言うには、デビューしてから今までドラマや映画に沢山出て、大活躍して来たから、もう誰にも何も言われない位のスーパースターになった。だから恋愛の事だって誰にも何も言わせない。って。」 」


「そうなんだ。。。。千夏はさ、涼介君の事、どう思ってる?」


私は、アイスコーヒーをストローで一口飲んだ。


「。。。それは。。。今でも涼介が好きだよ。そんな事、決まってるじゃん。嫌いになって別れた訳じゃないし涼介と別れてからもずっと涼介が好きだった。だから他の人に告白されても誰とも付き合わなかった。テレビで活躍する涼介の事をずっと応援していたかったから(泣)」


千夏は目に一杯、涙を溜めポロポロ涙が頬をつたった。


「だったら良いんじゃない?」


「えっ?(泣)」


「そんなに泣く位、涼介君が好きなら自分の気持ちを正直に伝えれば。」


テーブルに置いてる千夏の手をそぉっと握りそうアドバイスをした。
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