第10章 親友の恋愛
私が、そうアドバイスしたのが意外だったのか、涙を流しながらポカンとした顔をした千夏。
「えっ?良いのかな?」
不安気に聞いて来る。
「良いに決まってるよ。千夏は、涼介君のデビューの時に我慢して身を引いたでしょ?それで充分、涼介君に千夏の愛は伝わってる。今度は我慢しなくて良い。千夏は頑張った分だけ次は幸せになれば良い。私は、そう思うし、涼介君なら何があっても千夏を守ってくれるって私は信じてる。」
「、ありがとう(泣)」
本当に千夏は涼介君が好きなんだなぁって良く分かった。
今まで我慢してた分、千夏には幸せになって欲しい。
本当にそう思った。
「あっ、善は急げよ。今から涼介君に会って気持ち伝えて来な。」
私がそう言ったらビックリした顔をしてプリーズした。
「えっ?今から?いや〜〜まだ心の準備が〜」
なんてモジモジしてるから「早く電話掛けて家に行って来な。」ってテーブルに置いてあったスマホを渡した。
「えっえっ?」
「良いから早く掛ける」
「も一緒に来て。お願い」って手を合わせた。
「いやいや、ちょっと待ってよ。さすがに涼介君に合う勇気はないよ」
仮にも昔、ファンだったんだからね。
千夏には言ってないけど。。。
「じゃないと勇気出ない〜」
また泣きそうになる千夏を放って置けなくて、いつの間にか「分かった」って言ってた。
結局、千夏が電話したら家に居ると言う事で今から2人で涼介君ン家に突撃します。。。トホホホホ