第9章 友達の失恋
「だから、LINEは仕事で必要な時以外は送らないで欲しいしプライベートで2人っきりで呑みに行ったりもしない。」
ここまでハッキリ言ってしまった。
「な、何でですか?」
「僕には3年前から、好きな人が居るんだ。彼女以外、考えられないから彼女に変な誤解はされたくないんだ。だから、ごめん」
「だ、誰なんですか?課長をたぶらかしてるその女は」
早川さんの拳がプルプル震えてる。
「ごめん、それは言えない。僕は彼女にたぶらかされてなんか居ない。」
「。。。付き合ってるんですか?」
唇を噛み締めてる。
「いや、付き合ってないし告白もしてない。」
「だったら良いじゃない。その女より私の方が良い女でしょ?」
僕に詰め寄って顔を近付けて来た。
「僕は誰よりも彼女を愛してる。だから君とは付き合えない。」
そう言って泣いてる早川さん一人残して部屋を出た。
これで良かったんだと自分に言い聞かせた。