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ドラマみたいな恋愛なんてあり得ないと思ってた

第9章 友達の失恋


〜浅岡雄也side〜

ガチャ


商談室を開けて早川さんに先に中に入る様に促した。


「課長〜?どうしたんですか〜?こんなところで2人っきりで」


相変わらずなぶりっ子で目をパチパチさせて僕を見て来る早川さん。


僕は本当に早川さんみたいな人が苦手だ。


「課長?」


あまりにも話をしないで下を向いてる僕を不思議に思ったのか顔を覗き込んで来た。


「あっ、ごめんね。こんなとこに来てもらって」


やっとの思いで声が出た。


「いえ、課長のお話、聞きますよ?」


何故かルンルンだな。


話しにくい。


「。。。僕の自惚れだったら、ごめんだけど早川さんって、もしかして僕の事を好きで居てくれてるの?」


やっと聞けた。


もし、そうだとしたら、ちゃんと言わないとイケない。


「やっと気付いてもらえました?。。。実は、そうなんです。課長に告白してもらいたくて色々アピールしてました。」



やっぱりそうだったのか。


「そうだったんだ。。。それなら、ごめん。」


90度に頭を下げた。


「えっ?ごめんって?」


よく分からないって顔で僕を見る。


「。。。僕は。。。早川さんの事、好きでも何でもないんだ。会社の部下としか思ってない。だから、ごめん。」


「う。。。そ。この私を振るなんて、信じられないしあり得ない。」


目に涙を溜めて今にも泣き出しそうな早川さん。
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