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I'll always be with you【アイナナ千】

第18章 コンサートには愛がいっぱい




「ふーん、それで、アイドリッシュ7のコンサートを3回も観に行ったの?」
『うん』
「3回も?」
『うん、そうだよ』
「へえ、僕のコンサートは、まだ一回しか観に来てないのに?」


うっ、、横に座る千さんの顔を見れない。
分かる、絶対苛立ってる。
怖い怖すぎる。



今日いつも通りに千さんの家に行ったら
「そういえば、今日、偶然バンに会ってね。里那の話を聞いたんだけど」
『ん、なに?』
「アイドリッシュ7のコンサートに、何で3回も行ったの?」
千さんに、事の顛末を説明した。
最初は穏やかに話を聞いていた千さんだが、徐々に雲行きが怪しくなっていき、今の状態まで至る。



『ご、ごめんなさい』
「はあ、謝ってるけど、僕が何に苛立っているのか分かってるのか?」

んん、言われてみると、何に怒っているんだ。


『単純なヤキモチでしょうか?』
「ヤキモチ?」
『違いますよね、そうですよね〜、まさか千さんがヤキモチなんて、すみません』
「いや、強ち間違ってはないかも」
『ええっ、え?』


千さんがヤキモチ?!

ヤキモチという言葉が千さんと結びつかなくて、頭が追いつかない。


「結局、君は壮五くんと環くんを見るために、更に2回コンサートに行ったんだろう?」
『そうだよ...Re:valeのコンサートもずっと観に行けてなかったのに、アイナナの子達のコンサートに何回も行って、気分悪かったよね?ごめんね?』
「まあ、それもそうだけど」
『ん、違うの?』
「それだと、じゃあRe:valeのコンサートを5回観に行くね!で解決するだろう」


確かに、アイナナのコンサートよりもRe:valeのコンサートを観に行けば、単純なヤキモチは解決しそうだ。


『うーん、アイナナのコンサートに行った自体が嫌なの?』
「それは勝手にすればいい。好きなものも行動も縛る趣味はない」
『ごめん、本当に千さんが何に腹を立ててるのか分からない』
「はあ、君に腹を立ててる訳でもないかも。あの子達が、こういう手の出し方をするとは思わなかったよ」


千さんは私の頭をくしゃくしゃと撫でながら言う。
ちょっと不満そうな顔をしながら。

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