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I'll always be with you【アイナナ千】

第2章 不思議な関係 100side




「モモちゃん、ずっと気になってたんだけどさ...」
「なに、モモ」
「ユキ怒るかもしれないから、答えたくなかったら答えなくていいんだけど...」
「僕が怒るようなことを聞くの?」
「え、いや、やっぱり辞めとく!!モモちゃんの心の中にしまっとく!!」
「ふふっ、言いなよ」
「で、でも...」
「ずっと気になってたんでしょ?怒らないから、モモ」


「じゃあ...ユキは里那ちゃんとえっちなことできる?」



里那ちゃんはオレよりも前にユキと出会っている。
10年以上経つ長い付き合いだ。

ユキが里那ちゃんを可愛がってるのも分かるし、里那ちゃんがユキを慕っているのも見てれば分かる。
前に里那ちゃんに聞いた時は、千さんは自分を妹だと思ってるんだよと笑って言っていた。


でも、二人の姿を見ていると兄妹というより恋人じゃない?と思う事が今まで沢山あった。

二人の不思議な関係に突っ込むのは野暮だと思って、何も聞かなかったけど。
ずっとユキに聞いてみたかった。



「モモ」

「な、なに?」


「狙ってるのか」



すごい低い声だった。

空気が凍る。




「ち、違うよ、ユキ、誤解だって!狙ってない!!」


「ははっ、モモ必死すぎ」


凍りついた空気が柔らかく解けていく。


「ユキ、一瞬怒ってたよ!」
「こんなの怒るに入らないよ。僕が怒った所を見たことないのか?」
「見たことある!ちょー怖かったけど!今のダーリンも、充分怖かったよ!」
「そう?ごめんね、モモ」
「もう怒ってないならいいけど...モモちゃんの体がびっくりして震えたよ!!」


ユキは、確かに震えてたねって、笑って言った。

良かった。
怒らせたかと思ってマジで焦った。


ユキにとって、里那ちゃんの存在はパンドラの箱に近そうだ。
気になるけど、これ以上は聞かないでおこう。
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