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I'll always be with you【アイナナ千】

第2章 不思議な関係 100side



事務所に入ると、ユキがスマホを見ながら嬉しそうにしていた。


ユキの笑顔は何度も見た事あるけど、かっこいいクールな笑顔とか、オレのボケに吹き出してる顔とかと違う。
うまく表現出来ないけど、なんか甘い!とろける〜みたいな笑顔!
こんなの誰が見てもユキにメロメロになっちゃうよ!


「ユキ、今日もちょーイケメンだね!」
「ふふっ、そうね。知ってる」
「いつもよりご機嫌だね!何か良い事でもあったの?」


ユキは目を伏せ少し悩ましい表情をして、ため息をつく。

え、なになに?
さっきまでのご機嫌な表情は?!
ユキがオレに隠し事するの?


「来て」

悩んだ末に明るくユキが言った。

何を悩んでいたのか気になり、急いで近づくとスマホの画面を見せてくれた。



そこには可愛らしい寝顔。
バンさんの妹である里那ちゃん。
ソファでスヤスヤ寝ている姿だった。
そういえば、昨日久しぶりに会うって嬉しそうに言ってたな。



その後、すぐに来る罪悪感。
見てはいけないものを見てしまった気分。

ごめんね〜里那ちゃん!
でも、不可抗力だから...でも、ごめん!!と、心の中で謝る。


「可愛いだろう?」
「いやっ、可愛いけど!びっくりするからやめてよ〜」
「何がびっくりするの?」
「ん〜、彼女でもない女性の超プライベートな写真だよ?知ってる人だったら余計に見れないというか...」
「へえ」
「うーん、プライバシーに反する気がする!ユキには、気を許してるから、そういう姿も見せれるって事でしょ?オレには見られたくないと思うよ〜」


写真が衝撃的で気づくのが遅れたが、重大なコトに気付く。


え、ユキ。
里那ちゃんと一晩、一緒だったのか?!
ソファで寝てしまった里那ちゃんを起こして帰したのか?
ソファに朝まで寝かしたまま?
それとも、ユキがベッドに運んだのか?!
そのまま...うわあああ!!

二人を知ってるからか、色んな想像が止まらない。



里那ちゃんは普通に可愛いと思う。
綺麗な顔立ちなのに、親しみのある雰囲気という良いアンバランスが魅力的だと思う。
でも、ユキの好みのタイプとは少し違う。
オレの知ってるユキの好みの女性は、ゴージャスという言葉が似合うような人だ。



ずっと気になっていたこと。
聞くなら、今しかない!!!
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