第23章 初めての夜　※

「もう、とろとろに濡れてるよ。やっぱり感じやすいんだね」
『言わないでいいから！』
「僕は嬉しいよ」
『ぅあ、、あ、』
「ここは？」
『ひゃぁ、っあ』


体が思わず跳ねる。


私の口から、一度も発したことの無いような悲鳴に近い喘ぎ声がでる。
千さんが何処を触ったのか分からない。
けど、気持ちよすぎて、体が思わず反応して動いてしまう。
千さんは、私の腰を動かないようにおさえて、優しくそこをずっと刺激する。


『そ、そこっ、へん！』
「気持ちいい？」
『っあ、変になっちゃ、』
「ここ好きなんだね。自分で触ったことある？」


千さんの手が一旦止まる。

『...じ、自分で？』
「うん。したことない？」
『一回、あるけど...よく分かんなかった』
「ふうん、そう」


毛布で視界は真っ黒。
千さんがどんな顔してるか、分からない。
顔が見えてないから、こんな恥ずかしい質問にも答えられるんだけど...


「じゃあ、教えてあげるよ」

顔を見なくてもわかった。
千さんが楽しそうな声をしてるなって。


『んあっ！』
油断していると、また甘い刺激が体に走る。


「ここが陰核、クリトリスって呼ばれる所」
『んっ、』
「里那が今気持ちいいところだよ。覚えておいてね」
『んん、っあ、ぃや』
「これから沢山里那の気持ちいい所教えて。こんなに濡れてたら中も大丈夫そうだね」


すごく気持ちいい陰核から千さんの手が離れたと思ったら、また変な触感に体が強張る。

中って、中だよね？

下腹の奥から謎の圧迫感がある。


「大丈夫？」
『う、、うん』
「今、僕の指が入ってるけど、痛くない？」
『んん...平気だけど』


痛くはないけど、なんか、先ほどのような気持ちいい感覚とは違う。
ただただ異物感。


「里那、こっち見て」

千さんに呼びかけられて、私は毛布をそっとずらす。


「指増やすよ、力抜いてて」
『、、んん！』
「きついね、やっぱり」

2本になった途端に痛みが伴う。
たった指一本の差なのに、圧迫感が凄い。
これが初めての痛みか。


「ゆっくり深呼吸して」
『ぅぅ、はあ...』


千さんは少し心配そうな顔をしながら、優しく声をかけてくれる。
ゆっくり様子を伺うように千さんの指が動く。