第4章 初任務(♡)
『、おえかきしたい!』
「…ん、いいぜ。
俺の華麗なる絵画を見せてやる。」
『かれいなるかいが…?』
「…まぁ、それはどーでもいい。
遊ぶぞ、。」
『わぁ〜い♡』
ーーーーーーーー数分後。
『…ねぇ、とむらおにいちゃん。これ…なぁに?
たぬきさん?…くまさん?』
「…あ?どっからどー見ても
お前の好きなくまさんだろ…。」
『く…くまさん?』
リビングのラグマットの上で二人仲良く肩を並べて寝そべりながら自由画帳にお絵描きをする死柄木と。
の描いたピンクのうさぎの横に茶色のクレヨンで描かれたたぬきかくまかわからない謎の生物。
自身の中では上手く描けたと思っていたがの反応を見て、思っていた反応じゃなかった事が腑に落ちず、そっとスマホで“くま イラスト”と検索する死柄木がいた事はまた別のお話しで…。
しばらくが熱心に集中してお絵描きしている様子をじっと見つめる死柄木。
小さな手でクレヨンを握り、忙しなく動かしながら何やらせっせと描いている。
『…できた!みてみて、とむらおにいちゃん!』
ようやく描き終えたみたいで、が見せる自由画帳を覗くと、そこには水色のクレヨンで髪を描いた死柄木と茶色のクレヨンで髪を描いたのにこにこ笑っている顔が二つ仲良く並んで描かれていた。
「…お、上手だな。
これ…俺とだな?」
『うん!とむらおにいちゃんとだよ!
一緒に遊んでるところ描いたの!』
「お前は絵が上手いな。」
嬉しそうに見せるの頭を人差し指を一本浮かしながら撫でてやる。
それからはぬりえをしたり、絵本を読んだりとが満足するまでたくさん遊ぶと片目を擦りだす。
「…、疲れたか?少しお昼寝するか?」
『…ん、とむらおにいちゃんねむたい…っ。
だっこぉ…。』
死柄木に向かって両手を差し出して抱っこをせがむに小さく笑うと、ヒョイ、と抱き上げる死柄木。
「…じゃあ俺の部屋で少し寝ような。」
そう言えば、死柄木の自室へとを連れて行く。