第4章 初任務(♡)
『…あつひろおにいちゃんたち、
はやくかえってこないかなぁっ……』
ポツリと寂しそうに小さく呟くとだんだん眠くなってきて、うつらうつらと大きな瞳が閉じて夢の中へと落ちていく。
が眠ってから数時間後に死柄木がアジトに戻って来た。
リビングに入るも、の姿が見当たらず、声も聞こえないと怪訝に思い、そっと辺りを見渡しながらゆっくりとソファーに近付くと栗色の髪が見え、ホッと安心してソファーで眠る沙夜の姿を確認すれば、そっと眠るの横に腰を掛ける。
小さな身体を丸めてさらに小さくなって眠るの姿にフ…っと小さく笑う死柄木。
壊さないように人差し指を浮かせながら柔らかな栗色の髪を優しく撫でてやる。
すると、暖を求めるように死柄木の側に擦り寄るように近づく。
無意識に自分を求めるに自然と表情が柔らぎ、紅い瞳を愛おしげに細めながら頭を撫で続けてやる。
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『……んぅ…っ……。』
「…お、起きたか。」
どこか落ち着く体温に、頭の上からピコピコなる機械音にそっと瞳を開けると、心地良い低音な声が聞こえてくるとそちらに視線を向ける。
『…とむら…おにいちゃん…?』
頭上から聞こえてきた声に視線を向ければ、ソファーにだらーんと座りの頭を膝に乗せてポータブルゲームをしている死柄木。
「…おはよう、。」
『…とむらおにいちゃん…おかえりなさい。
みんなは…?あつひろおにいちゃんたちはぁ?』
「あいつらはまだ帰って来れねェ。
今日の仕事はちょっと時間が掛かるからな。
だから俺が先に帰って来たんだ。」
ポータブルゲームを放り投げると膝枕をしていたをヒョイ、と持ち上げると自身の膝の上に向かい合わせになるように乗せる死柄木。
「…イイ子にして留守番してたご褒美だ。
今から俺と遊ぼうぜ、。」
視線を合わせて紅い瞳を細めて柔らかく笑う死柄木。
そんな死柄木の言葉にパアァ…と満面の笑顔になる。