第4章 初任務(♡)
「ちゃん、今日俺仕事に行かなきゃ
ならねェからちゃんはココで
お留守番な?」
『あつひろおにいちゃん、
おしごといっちゃうの…?』
少し寂しそうに眉を下げる。
「うん、すぐに戻ってくるから…
いい子で待てるよね?」
『もいっしょにおしごといく!
あつひろおにいちゃんたちといっしょに
おしごとするの!!』
に目線を合わすようにしゃがみ込み、頭を撫でるコンプレスにいやいや!と首を振りながらぎゅうぅ…とコンプレスの首にしがみ付くように抱き付いて言う。
「ちゃんあのね、俺たちの仕事は
危険がいっぱいなんだ…わかるかな?
だからちゃんを一緒に連れて行って
もし、ちゃんに何かあったら
俺が悲しくなっちゃうんだ…。
俺だけじゃないよ?
死柄木や荼毘やトガちゃんも、
ここにいるみんなが悲しい気持ちに
なっちまうんだよ…?
ちゃんならわかるよね?」
自身に縋るように抱き付くに短い眉を下げて困ったように小さく笑うコンプレス。
怒るのではなく、優しく穏やかな声色でちゃんと想いを伝えて説明するコンプレスの言葉にだんだんとおとなしくなる。
そしてそっとコンプレスから離れると大きな瞳をうるっと潤ませる。
『…わがままいってごめんなさい。
、いいこでまってる。
だから…はやくかえってきてね?
あつひろおにいちゃん…っ。』
我慢していた涙がポロ…とこぼれ落としながらコンプレスを見つめる。
「…ん、ちゃんはいい子だね。
なるべく早く終わらせて帰るから、
帰ったらいっぱい遊ぼうね?」
大きな瞳からこぼれ落ちた涙を親指で拭ってやると、小さなおでこにチュッ…とキスをするコンプレス。
そうすれば、見る見るうちに幼児特有のふわふわのほっぺを桃色に染めて恥ずかしそうにする。