第4章 初任務(♡)
「ちゃん、カァーイイです♡」
「あら、ほんと。似合ってるじゃない!」
「…意外とまともなセンスしてたんだな。」
トガが選んだというピンクのワンピースに着替えたがみんなの前でお披露目すれば、絶賛するトガとマグネに、ボソッ…と呟く荼毘。
「あとコレです!!じゃじゃあーーんっ!!」
トガが見せたのはうさぎが付いたヘアゴムだった。
「ちゃん髪が長いのでコレも
買ってきたのです!!」
そう言えばに手渡すとパアァ〜と嬉しそうな顔をして受け取る。
「、ちょっとこっち来い。」
ちょいちょいとに手招きする荼毘にコテン…と小首を傾げて不思議そうにトテトテと荼毘の方へ近付くと、ヒョイっと抱き上げられるとリビングのダイニングテーブルの椅子に座らされる。
「俺が結ってやるよ、髪。」
からうさぎのヘアゴムを受け取ると器用に耳の上の高さでツインテールに結びはじめ。
「…荼毘くん、髪結ぶの上手ですね。」
器用にの髪を結んでいる荼毘の姿にトガがポツリと呟き。
「あぁー…俺、長男で下に妹と弟いてたからな。
…ほら、できたぞ。」
荼毘の言葉に振り向きお礼を言おうとすると、蒼色の瞳を伏せながら懐かしそうに呟きながらもどこか切なくて寂しそうな目をしている荼毘。
そんな荼毘の顔を見ると、の大きな瞳が揺れ、そっと手を伸ばして荼毘の頭をよしよしと撫でる。
『…だびおにいちゃん、さみしいの?』
の言葉にハッ…と我にかえる荼毘。
「…ん。今は寂しくねぇよ。お前は優しいな。」
眉を下げて目を細めてを見つめて言えば、栗色の髪をひと撫でしてやる。