第4章 初任務(♡)
「…アイツの服のセンスが心配なんだが。」
荼毘の言葉に一同無言の肯定をした。
「…まァ何だ、ここにいる奴らはみんな仲間だ。
もちろんもだ。
だからそんなに固くなるな…楽にしろ」
大人ばかりの中に子ども一人、それもよくわからない場所に不安な気持ちもあっただろうが、今までの俺たちのやり取りや俺の言葉に幼心ながら大丈夫だと判断したのか、ふっ…と身体の力が抜けコクンッ…と小さく頷くだった。
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「…次、の番。」
トガとマグネが買い出しに行っている間、みんなで遊ぼうと言う事になり、トランプでババ抜きをしている死柄木、荼毘、コンプレスに。
にはちょっと難しいかと思いコンプレスとペアになり、コンプレスの胡座の上にちょこんと乗せられて、コンプレスの腕の中から一緒にトランプを眺めている。
荼毘の言葉に差し出されるトランプをじーーっと見つめながらどれにしようか吟味してから手を伸ばし、一枚選ぶとコンプレスに見せ。
「んーー…なかなか揃わないねェ…っ。」
「…うん。」
増える一方のたちとは別に、次々とカードが減っていく死柄木。
何周かカードを引いたり、捨てたりを繰り返していくうちに“ よし、上がりっ ”と死柄木が一抜けし、次に荼毘が上がり、コンプレスとは負けてしまった。
「ごめんねェ〜…ちゃん、
おじさん弱くってェ…っ。」
「ううん。…たのしかった!」
短い眉を下げながら笑うコンプレスにふるふると首を振るとも小さく微笑み。
「じゃあ今度は俺とやるか、。」
そう言えば、自分の胡座をかいた膝をポンポンと叩きながら首を傾げて誘う死柄木。
そんな死柄木にどうしようかとコンプレスを見上げる。
「…ん、行っておいで?」
笑みを浮かべるコンプレスの言葉に小さく頷けば、死柄木の側に行き少し遠慮気味に先程のコンプレスと同じようにちょこんと死柄木の胡座の上に座る。
そして今度は死柄木の腕の中からトランプを眺める。