第4章 初任務(♡)
身体が小さくなって幼さが加わって可愛さが増し、まさに天使のようなちゃんに早くも俺はメロメロだった。
「…とにかくここは危ない場所なんだ。
わかるかな?
だからおじさん達と安全な場所に行こう。」
『…のこと、たすけてくれるの?』
なるべく警戒されないように、混乱を招かないように慎重になって話を進める。
すると、少し戸惑いながらも少しずつ俺たちに心を開こうとしているちゃん。
「うん、必ずキミを守る。
だからおじさん達を信じて着いてきてくれる?」
『…うん、わかった。』
くりっとした大きな瞳を真っ直ぐ見つめながら言えば、小さく頷いて差し出した俺の手を小さな手がきゅっと遠慮気味に握られた。
「…よし、イイ子だ。
それじゃあ、しっかり捕まるんだよ?」
遠慮気味に握り返された小さな手をぐっと引き寄せると小さなちゃんを立ち上がらせて、それからその身軽な身体をヒョイ、と持ち上げると片手で抱き上げる。
『うわあぁ〜〜〜!!たかぁ〜〜い!!』
急に視界が高くなると俺の首元に手を回して抱きつきながら、大きな瞳をキラキラさせながら楽しそうに声を上げるちゃん。
「こらこら、そんなにはしゃぐと落ちちゃうよ?
大人しくしよーな?」
『…はぁい…ごめんなさい…。』
眉を下げて小さく笑いながら言えば、コクン…と頷き大人しくなるちゃん。
「おぉ、素直でイイ子。」
少ししょんぼりするちゃんの頭を優しく撫でてやると柔らかく微笑む。
それから俺たちは小さくなったちゃんを抱えながら足早にアジトへ向かうのだった。
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アジトの仮宿のマンションに着き、玄関のドアを開けて室内に入れば珍しくリビングに死柄木がいて、ソファーに寝転びながらゲーム機を弄ってゲームをしていた。
「…死柄木。今帰った。」
「…あぁ。今日の収穫はどうだった?」
コンプレスの声にムク、と起き上がり入り口を見ると今日は確かコンプレス、荼毘、トゥワイス、それにの4人で仲間集めに行ったはずだが、の姿がなく代わりにコンプレスに抱きかかえられている子どもを見て眉を顰める。