第3章 日常、それぞれの想い(♡)
自分の入浴の順番まであと一人になったところでリビングのソファーでゆっくりとくつろいでテレビを見る。
入浴済みの他のメンバーも各々自室に籠ったりして自由な時間を過ごしたり、ヒミコちゃんに関してはもう眠ってるようだった。
私の前に入っているのは荼毘さんだ。
もう時間も後、半刻ほどで日付けを跨ぐような時間になっていて、ふわぁぁ〜と欠伸の一つも出てくる。
少しうつらうつらとしながらテレビをボーっと見ていると、背後でガチャ…とリビングの扉が開く音がしたと思い振り向けば、Tシャツに緩いスウェット姿の荼毘さんが頭からタオルを被り、ガシガシ髪を拭きながら入って来た。
「…待たせたな。空いたぞ。」
『荼毘さん…ありがとうございます。
…何か飲み物入れましょうか?』
「いや、いい。それよりも眠そうじゃねェか。
俺の事はいいから早く入ってこい。」
『すみません…お言葉に甘えて…っ。
入ってきますね。』
「…あぁ。ゆっくりしてこい。」
眠たさでショボショボする目を擦りながらソファーから立ち上がり、自室に行くとルームウェアのワンピースと下着を取りに行くと浴室へと向かう。
浴室に入るといつもの順番通りにクレンジングでメイクを落として、髪を洗って、身体を洗い、最後に洗顔を済ますとまだホカホカに温かな湯船に浸かると身体の力がふにゃり、と抜けてリラックスから深く息を吐く。
すると、浴室の扉が控えめにコンコン、と叩かれる。
「…。起きてるか?
風呂から上がったら髪、乾かしてやるから
ドライヤー持ってリビングに来い。
待っててやるから…いいな?」
『荼毘さん…ありがとうございます。
ではお言葉に甘えさせていただきます。
すぐに上がりますね!』
「いや、いい…。ゆっくり浸かってから出てこい。
待っててやるから…焦らなくてもいい。」
そう言えば、スッ…と磨りガラスから荼毘さんの姿が消えるとしばらく肩まで湯船に浸かってザバァ…と上がるとバスタオルで身体を拭き、下着を身に付けてからルームウェアのワンピースを着る。
少し髪をタオルドライをしてから、いつも付けているヘアミルクを髪に馴染ませる。
それからササッとスキンケアをしてからドライヤーを持ってリビングで待つ荼毘さんのもとへと向かう。