第3章 日常、それぞれの想い(♡)
『うん…何があっても…ずっと、
ずっと弔くんの側にいるよ…っ。』
そう言うと紅い瞳が一瞬見開かれたかと思うと、すぐに目を細めて柔らかく微笑む弔くんに腕を引かれるとふわ…と優しく抱きしめられる。
『と…っ、とむら…くん…?』
「……好き。
こんな気持ち…初めてだ…っ。
お前を見てると触れたくなるし…
胸が締め付けられたり、熱くなったり…
訳わかんねェんだ。」
抱きしめられる腕の力が更に強くなり、絞り出すような声で精一杯想いを伝えてくれる弔くんに胸の奥がキュンっ…と高鳴る。
と同時に脳裏に浮かぶのは圧紘さんの顔…。
『私も…私も弔くんが好き…。
でも…圧紘さんの事も同じくらい大切なの…』
弔くんの胸に顔を埋めたままポツリと呟くように言い。
『弔くんの事も圧紘さんの事も大好きって
思っちゃう私っておかしいのかなぁ…?
わがまま…なのかな…っ。』
「好きなものがたくさんあって何が悪いんだよ?
いいじゃねぇか…生きやすいように生きるのが
俺たちだろ?
がの想うがままに…、
生きたいように生きればいいさ。
それが俺たち、“ 敵連合 ”だろ?」
俺の言葉に大きな瞳をまん丸に見開きながら、うる…と潤ませて見上げるように俺を見つめる。
『…私が私の想うままに……
…生きたいように生きるだけ…。』
「…そうだ、それでいい。
コンプレスの事が好きなら好きでいい。
だから俺もが好きだから
好きなままでいる、ただそれだけだ。
それにお前も俺の事、好きなんだろ?」
長いまつ毛を震わせながら瞳を潤ませるの目元に唇を寄せてその涙を掬うように口付けると、瞳を柔らかく細めながらそっと頬に手を添えてやると見つめて言う。
『…うん…っ、とむらくんの事、
好きっ…大好き…っ。』
頬に添える俺の手をそっと握りながら、まん丸な大きな瞳で真っ直ぐ見つめながら言う。
甘えるようにもう一度胸板に擦り寄るを愛おしく想う。
「…ん、俺もお前の事好き。
愛してる……っ。」
素直に甘えてくるを可愛く想うと、壊れものを扱うように優しく抱きしめながら心から愛おしく呟く。